一般的にアクティブな人って音楽に精通している、というイメージが根暗側にはあります。フェス行ったりね。おれも行くけどな。清瀬ひまわりフェスティバル。
洋楽とかに詳しかったりね。ボンジョビがどうとか、アンチョビがどうとか。わかってて言ってますけども。
仕事終わりにライブに行ってさー、とか聞くとああこの人はアクティブな方だ、と認識し、そっと心の扉に鍵を掛けます。自分程度の人間がお話させていただくには恐れ多い御方なので。これがクラブ行ってさー、になると心の扉のチェーンも掛けます。心の玄関前に監視カメラも来ます。心のALSOKも手配します。根暗ALSOKなので訪問者を追い払うのではなく中にいるおれを外に逃がすのが主な業務になります。
なんの話をしてるんですかね。
そんなわけで、どんなわけか自分でもわかりませんが、ライブとかには縁遠い生活を送っております。妻はちょこちょこ行くんですがね。行ってみたいなあ、と思ってたバンドはボーカルがああなっちゃったしねえ。
そんな自分が久しぶりにライブに行きました。
樋口了一25周年ライブ。
ご存知の方の多くは「水曜どうでしょうの」という言葉が思い浮かぶかと思います。同番組のテーマ曲を歌ってらっしゃった方です。ほかには数多くの方に楽曲を提供したり、自らもレコード大賞優秀賞受賞歴のあるシンガーソングライター。数年前に患ったパーキンソン病とつきあいつつ、今も現役で活動されています。
そんな方の今回のライブで、「水曜どうでしょう」出演の鈴井貴之・ディレクター嬉野雅道のおふたりがゲストで登場するというニュースが。これだけ盛りだくさんの内容なら、ぜひ行ってみたい、と思った次第でございます。
会場は大田文化の森ホール。
大田区にある、259席の座席を有するホールです。区の施設らしく、商業の匂いをあまり感じない、機能性重視のつくり。個人的には好み。
座席は自由席でした。会場的にも大々的に行う、というライブではないようです。とはいえ、開場30分前ごろに着くと入口からかなりの行列。先述のとおりあくまで区の施設って感じなので、会場整理のスタッフがいるでもなく、なんとなく整列している感じ。開場直前にいよいよ列が長くなってきたところでようやく警備の方が列整理。といっても、隣の施設の警備の方が。万事が緩やか。定刻ちょっとすぎたあたりに開場。
今回は子連れです。あらかじめ主催者に確認したところOKでした。オールスタンディング、って雰囲気でもないしね。子連れにとってはありがたい。
ライブは楽しめました。
25周年ということで、合間合間にご本人のターニングポイントのエピソードを挟みつつ。1/6はもちろん、聴いたことある曲から、初めて聴く曲まで。サイコロのとき風呂場でちょっとだけ歌ってたあの曲をフルで聴けたのは嬉しかったなあ。
新曲であり、今回のライブのタイトルになっている「永遠のラストショウ」も。
これ、ざっくり言うと水曜どうでしょうの最終回をイメージしたような曲らしいのですが、まさにそのとおり。容易にこの曲バックのグランドフィナーレが浮かびました。
そしてちょっと不思議な感覚。新曲なので初めて聴く、はずなのですが、いつかどこかで聴いたことがある気がしてならないのです。本気で去年のキャラバンとかで歌ってないか調べたもの。6月リリースの新曲なのでありえないのですが。でもなんだろうこの感覚。それぐらい、すっと自分に入ってきたってことでしょうか。
水曜どうでしょうは、自分の好きな番組です。
力が抜けてて、でも無駄に全力な時もあって、意味のない無茶をして。ああ、こういうことしたいよね、でもできないよね、ということをやってくれていて、疑似体験させてもらえているようで。
この番組を見てたから行った場所もあったし、仲良くなったひともいる。確実に自分の生活に楽しさをプラスしてくれました。
番組をつくる4人のうち誰かが死ぬまで「一生どうでしょうする」と宣言。とはいえ、どこかで終わりは来る。そのとき、この曲が流れる。終わりが来ないでほしいけど、ちょっと見てみたい。聴いてみたい。なんとも不思議な番組です。
ちなみに、この曲の発売日が夫婦の結婚記念日でした。なんか、縁を感じます。
ゲストのお二人も楽しませてくれました。嬉野さんみたいな歳の取り方したいなあ、と最近思います。還暦ですって。若いなあ。
1/6の夢旅人のとき、隣の我が子が拙いながらも口ずさんでいました。散々、聴かせたからなあ・・・。
2時間で閉幕。良い時間を過ごせました。ライブもいいですね。もうちょっと、いろいろ行ってみよう。行けるうちに。
会場を出て、スマホの電源を入れる。試合結果をチェックしたら、見事にライオンズは負けていた。今年は波に乗れないね。さあここから、どうでしょう。
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