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練習試合で思い出すあの日あの時

2020/05/28

雑記・備忘録 新型コロナウイルス感染拡大関連

6月19日開幕が決まった日本プロ野球。
開幕前の準備として、練習試合を行うことが発表されました。
6月2日~16日、計71試合を予定しているとのこと。
紆余曲折ありましたが、ようやく開幕に向けて動きが本格化。


ところで。


オープン戦と練習試合って何が違うのさ。


多くのファンが一度は頭に浮かんだことがあるであろうこの疑問。どちらも公式戦ではない、たいてい開幕前に実施される、特別勝ち負けは重要視されない試合です。なにが違うんでしょう。言い方だけ?ズボンをボトムスとか言っちゃう的な?

こと日本プロ野球においては、NPB管轄か否かで分かれます。管轄下で行うのがオープン戦。興行の側面もあるので、基本的には有料。試合も9回打ち切りとか一部を除き、公式戦と同じルールで進行します。

一方、あくまでチーム間の約束で組まれたのが練習試合。実戦の場を設けることが主目的なので興行として入場料を取らないのが一般的。場合によっては今年みたいな特殊事情が無くても非公開として観客を入れないことも。

また練習試合の特徴として、両チーム合意の上で特別ルールを採用することも多いです。よくあるのが後攻が勝っていても9回裏をやるってパターン。前述のとおり実戦を積むのが最優先な。ルールどおりやるとお互い攻守1回分の実戦機会を失ってしまうので、勝ち負け関係ないしやっちゃえという感じ。2020年の高知プレシーズンマッチがまさにそれでしたね。


後攻のライオンズがリードしていたけど9回裏も実施。


このルールを使っていることから、高知のプレシーズンマッチが練習試合ということもわかります。これこそズボンをボトムスと呼んでる的なアレといえますね。名前はそれっぽく、観光協会あたりがプロモーションしているのでイベント感が強めですが、実体としては練習試合です。

それ以外にも、両チームが了承していればオリジナルルールが適用されます。極論を言ってしまえば、体力温存させたいから透明ランナーありとか、投げ当てアウトありとか、試合中死者が出ても必殺打法の応酬の結果ならやむなしなアストロルールとかも、練習試合なら可能。硬球の投げ当てアリはヤバそう。


そんな練習試合、特にファームはシーズン中でも組み込むことが多いですね。ファームの場合はたいてい公式戦同様に観戦可能。カーミニークになってどうなるかは不明ですが。

一軍も主にシーズン開始前ですがちょくちょくやっています。キャンプ中だけでなく、オープン戦の合間に組み込んだりして、試合会場がドームになることも結構あります。暇が多い独身時代は日程が合えばふらりと行ってたなあ。

そんな一軍の練習試合で個人的に一番印象深いのがこの試合

記事中の画像だけでおわかりになる方、いるでしょうか。
これ、「オリックスの赤田将吾」が初めて所沢に来た試合です。

キャンプ中のトレードという、キャプテンもやってた主力には結構な仕打ちで退団となったわけですが、別チームのユニホーム姿で所沢の地に立ったのは、公式戦やオープン戦ではなく急遽決まった練習試合。レフトスタンドしか開けないという珍しい開放の仕方でもありました。1軍同士にもかかわらずそれで混乱もなく済んじゃうあたりに当時の不人気さを感じます。

急遽ではありましたが、運よく仕事が夕方からだったので足を運びました。しっかりスタメンに名を連ねて結果を出していました。同じ球場で同じ選手を見ているのに覚える、去年までとの痛烈な違和感。あの感覚は、ちょっと表現しにくいなあ。


無観客でも、試合数は減っても。
赤田将吾と上本達之がライオンズにいる、数少ないシーズンのひとつ。

その場所にその姿でいるのは、決して当たり前ではない。

あの練習試合で痛いほど知った現実を忘れずに。
今できる形で、おふたりを、おふたりのいるライオンズを応援します。



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