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所沢は一塁側がビジターベンチです。 |
2021年にリニューアルした所沢ベルーナドーム(西武ドーム)ですが、思い切り新型コロナ蔓延期にぶち当たってなかなか通常運行ができませんでした。
2023年に入り、ようやく以前のようにホーム、ビジターファン双方が応援を繰り広げるスタジアム環境に戻れた感じ。
で、戻ったことで判明したこと。
ビジターの立ち応援エリア足りなくね?
ホーム応援ゾーンを優先的に潤沢に用意するのはプロスポーツ興業として全くもって正しい姿勢だと思います。
でもちょっと強気が過ぎた感。大きく出過ぎた感。
強気と翻意の歴史を見ていきましょう。
なおライトポールシートの位置や座席構造などは以下の記事にて書いてます。よろしければあわせてご覧くださいませ。
リニューアル前のビジターエリア
まずはリニューアル前のお話。
細かくは別の記事にしていますが、そもそも所沢の外野席は長らく芝生席(と最上段一角に数列のベンチ席)でした。
芝生席が人工芝になって常時開放となってからは、ビジター側の芝生席とベンチ席エリアがそのままビジター応援席になっていました。
ビジターが一塁側になってからは、ほぼライトスタンド全体がビジター応援エリアになっていた感じ。稀にイベントデーや優勝間近などは、バックスクリーン寄り半分の芝生席をライトホーム応援席として仕切って、もう半分をビジター応援エリアとする対応もありました。
広い狭いの定義は個人の感覚で変わるので一概には言えませんが、他のパリーグ球団がたいていビジター側外野席の一区画を応援エリアとしてあてがってることを踏まえると、まあ相対的にはビジターに優しい方ではあったのではと思います。
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芝生席時代ビジター応援エリアはここ。 図示が雑にも程がある。 |
リニューアル後のビジターエリア
その後、前述のリニューアル実施。
大きなポイントとして芝生席を無くして基本全エリア椅子席化(ふらっとリビング除く)。
芝生席はビジター応援エリアでもあったので、このリニューアルはビジターファンにも大きな影響を与えました。
2021年リニューアル直後
椅子席化した状態でのビジター応援エリアですが、ライトバックスクリーン寄りから数ブロックが充てられました。
これ結構個人的に意外でした。ライトホーム応援席設置時にホーム応援席になってた区画だったので。
そうでなくても各球場ビジターエリアは(三塁側なら)左中間か、それよりポール際のエリアにしているのが主流だったので、バックスクリーン寄り起点という判断は予想してなかったです。
ビジターエリアから外れたポール際のエリア(芝生席時代にライトホーム応援エリア設定した時のビジターエリア)は「ライトポールシートB」というホームビジター共用エリアに。
あくまで推測ですが、ライトポールB上にあるホームランバーテラスの設置が絡んでるかなと。テラスを共用エリアにしたくて、そうなるとテラス真ん前がビジターエリアなのは微妙なのでバックスクリーン寄りに、という。
結果としてビジターエリアは芝生席時代から半減。前述のとおり、コロナ禍の影響で従来どおりの応援スタイルではない状態でこの運用はスタート。
2024年(事実上ビジターエリア拡張)
これまた前述のとおり、2023年にようやく従来どおりのスタイル・客入りで運用。
その運用を終えた2024年シーズンより、以下のようなアナウンス。
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チケットページのライトポールB案内文。 |
要は、ライトポールシートBはビジターファンが立って応援して良い席であると公式に定義されました。
2024年改正の重要ポイント
ライトポールB「ビジターエリアが近い」「立ち応援する人が多い」と注釈
今回ライトポールシートBの新運用ルールで特筆すべきポイント。
以前はどちらかというと「ホームビジター双方のファンが利用する席」という表現で、自分のイメージでは「ビジター横のエリアだけどビジター応援席ではないからね、ホームファンがホームユニホーム着て応援してもOKだからね」という注意喚起だったという印象。ビジターファンが「ビジター側なのにライオンズファンいるけど?」と思うことに対するフォローというか。
今回はニュアンスとして「ビジターファンが多い、ビジターメインのエリアだからライオンズファンがいてもいいけどその点承知の上で買ってね」という注意喚起の色が濃いと思います。
そして大きなポイントが「立って応援する」前提の扱いになったこと。
もともと立ち上がること自体「周りに配慮を、もし差し支えあれば注意します」といった感じで、立ち応援がデフォルトでなかったライトポールシートB。今回の文言は立っての応援を基本OKとした格好。
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スタジアムページの「応援ルール」の一文。 チケットページの表現と微妙に違う。 日本語って難しいですねえ。 |
さらに立って応援するのは基本ビジターファンってのは想像つきますよね、っといった感じでしょうか。
事実上のビジター応援エリア拡張
これは座席種名に違いはあれど、実質ライトポールシートBがビジター応援エリア化したと考えて良いかと思います。
ゴリゴリにビジター応援したい人がビジターエリア、中心エリアでなくていいけどせっかく遠征で来たからしっかり応援したいビジターファンが陣取るライトポールBという名のカジュアルビジター応援エリアみたいな。
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ビジターファンが立って応援してOKなエリア変遷 |
ホーム応援エリアもBがコアエリア、A,Cが少しカジュアルなエリアって位置付けになってるので、それのビジター応援エリア版という感じでしょうか。
ルール上、ビジターファンがビジターのユニホームなどを身につけて思い切り立って応援しても咎められないエリアが拡大された、という状態です。
あくまで双方観戦可能エリア
じゃあビジターエリア拡張でよくない?とも思いますが、それはされませんでした。ライトポールBは上記のとおりほぼビジターエリア扱いですが、引き続きホームビジター双方観戦可能エリアです。
ビジター応援エリアでライオンズユニホーム着るのはNG。一方、たとえそれが1人であっても、ライトポールBでライオンズのユニホームを着たり応援したりするのはNGではありません。これもポイント。一応ルール上だとライトポールシートBでホームの立ち応援してもOKだと思われます。
少なくとも現状「ここで立ち応援していいのはビジターファンだけ。ホームファンがここで観てもいいけど立ち応援はダメです」とはなってません。
居心地悪くてもホームユニホーム着て(立って応援しても)OK。ビジター立ち応援もOK。なんか稀有なエリアになりました。以上公式発表のルール上のお話。
新ルール版ライトポールシートBに感じる可能性※追記あり
お察しのとおり、恐らくビジターエリアが足りなかったゆえの施策と思われます。交流戦や土日のパでビジターでも熱い球団が来た時に既存ビジターじゃ全然足りなかったんだろうなと。でも平日とかはいけちゃうからポールBの扱いがこう半端になったものかと思われます。これが正解だったかどうかは2024年次第。
個人的に興味があるのは、あえてビジター増量ではなくポールBを維持したポイント。
多分意図的ではなくルール選定上そうなったと思うんですが、個人的にライトポールBが「ホームビジターとも着席OK、かつホームビジター立ち応援OK」となったことに注目しています。
双方応援OKだったり、片方の立ち応援のみOKといい席種はどの球団にもあると思いますが、「ホームビジター双方の立ち応援OK」と(ルール上)なっている球場って実はベルーナドームのライトポールシートBが初では。
いまんとこ単に半端なエリアに感じますが、もしかしたらこのスタイルが2024年以降のトレンドかもしれません。
生まれるのは新たな可能性か無駄な面倒か。
ちょとライトポールシートBに注目したい2024。
※ご指摘もあったので追記
自分が無知&記憶力皆無なだけで結構双方立ち応援可能はすでにあったようです...
東京ドームの席種にあるとコメントでご指摘が。
あと何の気無しにチェックしたら仙台も一部がOK明記。
実はどの球場にもどこかしらOKエリアがあるんですかねえ。
東京ドーム巨人戦の外野指定席レフトはホームビジター混在かつ立ち応援も可能です
返信削除コメントありがとうございます。
削除数年単位で行ってない球場なので頭に無かったですが、ご指摘いただき思い出せました!確かに立ててましたね。
あの球場でまわせてるってことは、意外と共存立ち応援エリアはすんなり成立するんですかねー。