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メットライフドーム「外野芝生指定席」化に関する幾つかの考察【導入初年度感想編】

2019/10/24

チケット メットライフドームの座席関連 外野芝生席の話

2年連続のパリーグ連覇、2年連続のCSファイナル敗退で幕を下ろした2019年のライオンズ。

新元号がスタートしたり消費税が10%になるなど、国内ではいろいろな決まりやシステムが新たに動き出す年になった2019年ですが、ライオンズにおいても新たにスタートを切ったシステムがありました。それが、本拠地メットライフドームの外野席の指定化。すなわち、全席指定化。

芝生席だから指定席にはならない、なるならまずは外野席を椅子席にしてからの話、という大方の予想を覆して発表されたのが年始。発表時の感想などを記事にしております。

メットライフドーム「外野芝生指定席」化に関する幾つかの考察
メットライフドーム「外野芝生指定席」化に関する幾つかの考察【公式発表編】
メットライフドーム「外野芝生指定席」化に関する幾つかの考察【実際に観戦編】

2019年は、全席指定化体制でライオンズファンが観戦・応援した最初のシーズンとなりました。慣れたドームとはいえ初めての体制下、いろいろな変化がありました。日本シリーズでは自由席に戻るというおまけつきで。

今回は、そんな1年間で感じた変化やそれに伴い生まれたメリットデメリット、来年以降はこうしたらいいのでは、という個人的な感想を書いてまいります。あくまで個人的な感想です。小学生がノートの端に書く「俺の考えた最強日本代表オーダー」的なアレくらいでおさめていただければ。ハイ。


全席指定化に関する幾つかの考察





指定化に伴うメリット


当たり前ですが、指定化に伴い去年までと変わったところが幾つかありました。

まず、全部の席が指定席になりました!

...。

2018年までは外野が自由席だったことで、場所取りの際の混乱防止のために列作成用の事前抽選がありました。連戦初日ならその前日、連戦中なら試合後。あくまで列作成のための抽選なので、試合当日は開門前(公式アナウンスでは開門30分前)に来場する必要がありました。全席指定化に伴いこの抽選システムが終了。試合後残っていたり、試合日に開門前に向かう必要がなくなりました。

これが一番のメリットでした。同意見の方も多いのでは。

連戦中の帰宅時間はゆうに1時間は早まったし、観戦時の来場時間も最大2時間半遅くてOK。特に金曜ナイターなどはこどもを幼稚園に迎えに行ってかつ開門30分前、というのはかなりタイトだったのでたすかりました。浮いた時間を自由に使い、自分磨きの時間にも。そこで出会ったのがこの一粒。荒むばかりの私の生活に、瞬く間に潤いとハリが。もう一生手放せません。円楽師匠もご推薦。

とまあ、ハナから内野指定の方々からしたら「今気づいたの?」と思われる内容ですが、経験したらやっぱり楽でした。アタシこんなの始めて。

ちなみに、指定完売後に売り出される立見券販売時は抽選があることもありました。実施は試合当日、試合開始4時間前。1回だけ参加しました。よりによって今季ラストゲーム、CSファイナル4戦目に。

1年ぶりの彼。




もうひとつ個人的に大きかったのが、「芝生エリア」の一席分スペースが広かったこと。

この辺の感想は体格やら荷物の量で個人差が出ると思いますが、自分には充分。日によっては5歳児の我が子分もおさえたのですが、こどもも大人と同じスペースが与えられるので、3スペースに大人2こども1となるとかなりのゆったりスペースになりました。大人2人スペースに大人2こども1でも、幼児なら充分なレベル。




もともと全席指定の球場は嫌いだったのですが、理由は単に狭いから。東京ドームや横浜スタジアムの外野あたりは、一人でもキツイので子連れでなんてとてもとても。ある程度しっかり動ける小中学生なら、とは思いますが、チョコマカすることが生きがいみたいな幼児をあのスペースに固定するのは...。

ということで、芝生席のスペース設定はその懸念をクリアする広さで助かりました。その分一方で、自由席時代より人口密度が低くなってしまうという側面もありましたが。あくまでスペースに関する限り、外野芝生化は子連れには良い部分がありました


指定化に伴うデメリット


一方生まれたデメリット。

まず、複数人で一緒に観戦するのが難しくなりました。そもそも同時購入は6枚まで。また、発売開始まもなく残数僅かになる日も多く、「今の時点では行けるかわからない」という方と一緒に観たい場合、売り切れ覚悟で購入を見合わせるか諦めて予定がつく人間だけで買うしかありませんでした。また6人ってのが微妙でね。家族ぐるみでのお付き合いの方々と...となるとギリギリ足が出ることもあるという。

あと、これは最終盤で特に顕著でしたが、自由席時代になされていた棲み分けができなくなってしまいました。がっつり応援したい方の横がまったり派だったり、応援しつつ楽しみつつ...な方の前ががっつり派だったり。お互いにとってメリット無い状態に。恐らく球団側としてはA、Bのエリア分けにある程度の棲み分けの意味を持たせてたと思いますが、結果として大きな違いにはならず混在しちゃいました。


とまあざっくりこんな感じ。細かいところを挙げればもっとあるだろうし、人によってはおいおいあれもだろう、とお思いになるかもしれませんが。

じゃあよりやりやすいスタンドになるにはどうしたらいいんだろう、という私案を考えてみました。


1年目の結果から考える幾つかの変更案


まず、外野芝生Aあたりを完全なる応援席にしてはどうだろう。

フラッグや幕の規制は以前に戻して、1席ずつのスペースを他より狭めて、人口密度を上げる。なんならここだけ自由席に戻して詰めまくってもいい。

そして、「思い切り応援できる場所」という価値が付帯するので、価格を他より上げてしまう。立ち応援可能なエリアの中では最高額に。

ここ最近不足しているのが「応援は儲かる」という球団側の認識と、それを認識させようとするファンの努力。カネになるなら積極的になってくれます。フラッグ然り、タオル然り。応援する人間、という球団側にとっては面倒の種ともなり得る存在を、比較的単価の高い客にしてしまう。他の席よりできることが増えるんだから、ある程度料金が上がっても当然でしょう。


値段を上げることは、棲み分けを促す効果もありそうです。


あまりファンでは無さそう、という方が外野席にいたりするのは、単純にそこが安いから。そりゃあ、お試し感覚で行くのに何千円も出したく無いですよね。

最近我が子がサッカーをやり始めて、今度Jリーグに連れて行こうかなと思っていますが、やっぱりなるべく安い席を、と探してしまいます。大抵ゴール裏が安いです。自分は一応予備知識として応援エリアだとわかっているので手は出しませんが、そのまま買う人も多いはず。ファンになるかもしれない人が居心地の悪さを感じるうえに、いつも応援している人はやり辛さを感じる。誰も幸せになりません。応援エリアを最安値から外すことで、お互いが快適に観戦できる環境づくりの一助になると考えます。単価UPで儲かるし(これが重要)。

でも、さっき子連れに適したのは外野芝生ってお前が書いたじゃん。数人分のチケットを要する子連れ家族連れのエリアを値上げしたら、手を出しづらくならないかい。

でだ、ライトのライオンズ芝生を常設してしまえと。

料金は各席種最安値を維持。ライト層の応援したいファンの受け皿に。ライト側だけにね。球団側が本来思い描いていたと思われる芝生Bの客層がライトにいく感じ。

イメージしやすいのはこれまでのセンター寄り半分のエリアだけど、いっそライト芝生全部にしちゃってもいい気がする。ビジター応援席は、レフト外野指定と同じエリア・ブロック数に。それでも他球団のビジターエリアを考えれば充分なキャパだと思いますよ。

正直今年の開幕まではライト常設は時期尚早だと思ってたけど、CSで一塁側に行ってちょっと考えが変わりました。ホントにちらほらしかビジターファンがいなかったんです。ライトの応援席のすぐ横ですら。チケットの売り方が影響している部分はあると思いますが、あれだけ大部分をライオンズファンで占められるならね。



というわけで、つらつらと私見を書いてきたわけですが、ドームのリニューアルは絶賛進行中。リニューアルに伴い全然違う運用になる可能性も充分あります。立見席も指定にするっぽいし。

今後どのような変化をしていくかはわかりませんが、あらゆるライオンズファンが快適なスタンドであるといいなあ、と思っている次第でございます。

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