3時間半ルール案で思い出すあの日あの時

開幕するとはいえいつもどおりはまだまだ先。無観客とかもろもろ現状に合わせた臨時措置を検討中ですが、ロングゲーム回避策として3時間半ルールも挙がっているそうです。

（Yahooスポーツ内スポニチ記事）

3時間半ルールと聞いて2011年が浮かぶわけですが、年数を考えると「昔そんなことしたんだ」というファンの方も多くなってそう。時が経つのは早いです。

2011年、いろいろあったなあ。

言うまでもなく、東日本大震災の年です。

思い出として語れる立場でいられただけでも幸運です。

2011年を振り返ると、個人的に思い浮かべる友人が何人かおります。

まずは、3月11日当日ともに姫路の球場にいた友人のうちのひとり。

平日デーゲームのオープン戦とあって、とりわけ外野はガラガラでした。知人友人に遠征好きが多い身ではありますが、さすがにこの日球場にいたのはシフト制の業務に従事しているメンバーだけでした。

西日本とあって揺れを感じはせず、SNS(当時はmixiあたり)で大きめの地震があったと知りました。日本にいる以上それくらいの大地震は起こるもの、今回も犠牲者は出てしまうだろうけれどそのうちのひとつ…と、対岸の火事の感覚で観戦を続け、試合後帰宅の途につくべくタクシーで駅へ。そこで新幹線が運休・当日の再開見込み無しの状況を知り、事態の大きさを把握し始めました。

仲間内で話し合った結果、翌日の仕事が早いため少しでも東京に近づきたいという友人と別れ、自分と妻、件の友人3人は1泊して明日早朝発を決断。急遽3名1室の宿をとり、一晩を過ごしました。夜は海鮮系の居酒屋で夕食をとったのですが、あとで「実は海鮮系そんなに得意じゃない」と言われたことが忘れられません。そんなに威圧的態度をとった記憶はないのですが…。

後日行われた皇子山でのチャリティーマッチも、都合が合ったこの3人で行きました。ひたすらの車移動。最初は途中運転してもらおうと思ってたけど、保険の都合で対象外になることが発覚して完投した記憶。

その皇子山で、その後行く遠征でことごとく中止を喰らうことで仲間内で雨男として名を馳せることとなった友人を始めて認識した記憶。ちなみに同行の友人も自分も一時期中止を喰らいまくって同じ称号を得てます。3人集って好天だったのはこの皇子山が最初で最後ではなかろうか。

その後、NPBは日程をずらして開幕。

この時期の話になると思い出すのが、開幕直前に体調を崩し入院した友人がいて、本人にはアポなしでお見舞いにいったこと。開幕戦を見逃すのはしんどかろうとユニホーム型ラジオを提供したところ、当日ホームランで大声上げて病室内の顰蹙を買ったそうです。

で、このシーズンは前述の3時間半ルール適用の上で実施されたわけですが、最終盤までCS争いとなり、しかも残り数試合は負けたらアウトが続いたライオンズはこのルールに振り回される羽目に。

思い出深いのは千葉マリン。引き分けなら可能性を繋ぐ・負けたら終わりの状況で延長へ。同点のまま、残り10分足らずで10回の裏。3時間半を超えたら次の延長イニングには入らないルールだったので実質この回を抑えれば引き分け…の筈が、牧田が音速で0に抑えて11回に突入。

いやいやいやいや、だれか教えてやれよと思いました。チームの勝ち越しを信じた牧田さんの気持ちは素晴らしいけれども。結局11回裏も責任取って抑えてるけれども。あの年の牧田さんは凄かったなあ。いまはなにをしているんでしょう（棒読み）。

そのままCS進出のひと枠は最終戦次第に。進出にはここまで3位オリックスが負けてライオンズが勝つ、のパターンのみ。たしかあり得る9パターンの組み合わせのうちこの1パターンのみというかなり厳しい条件だったんですよね。

この試合はさすがに痺れたなあ。先発西口だったから、当時西口専門状態の上本もスタメンだったんですよね。今思い出しても吐きそうなレベルの怖さ。最後の最後までギリギリでした。最終回、マウンドにいた投手とブルペンで待機していた投手二人。誰だったっけなあ。さんにんともいまはなにをしているんでしょう(棒読み)。

試合後、京セラの映像をスタンド全体で見守って…。ちなみにあちらはCS逃した雰囲気でSKY生演奏とかやってたそうです。きっついなあ…。

当時のブログ記事が残ってます。よろしければ。

(旧ブログ)

当たり前に野球観戦ができるありがたさ、というよりそもそも生きているありがたさを痛感した1年でした。濃い一年でしたね。あれから年月は経ちましたが、忘れてはいけないことがたくさんあった1年でした。2020年もきっと。

そういえば、タイブレークやるとかいう話はないんですかね。

推進派からしたら今こそだろうという気がしますが。