育児期間に球場から足が遠のく理由はいくつもありますが、子連れ観戦になると1試合あたりの費用がそれまでよりかさむ、というのもそのひとつではないかと思います。特にこどもが有料対象になると、席種にもよりますがこれまでの1.5~2倍くらいのチケット代がのしかかってきます。
そうなるとなるべくチケット代などおさえられるところはおさえたい、というのが自然な願い。とはいえ、近年はチケット単価そのものが高くなり、昔はあたりまえのように存在した招待券(いわゆるタダ券)も出回る数は減少しているようです。
…ほんとに当たり前だったんですよタダ券。ほぼ毎試合通ってるのにチケットを購入したのは数試合分なんて時代がありました。ボクシングに足技は存在します。このあたりの思い出話は付き合いの長い某友人2名と話し始めると長くなります。
話戻して、高単価チケットを毎度購入するのが当たり前の現在。興行としては正しいですが子連れのお財布にはちと厳しいのは事実。
そんな現在で、チケット代節約の一助となるのがファンクラブのポイントシステム「Lポイント」。今回はこのLポイントについて、毎度の昔話を交えながら触れてまいります。
Lポイントに関する幾つかの考察
Lポイントのしくみ
ファンクラブ会員になると貯めることができる、ライオンズ独自のポイントサービスです。
ポイントの貯め方
主な貯め方は以下のとおり。
- チケットを購入する※
- メットライフドームで観戦する
- メットライフドームで飲食を買う※
- メットライフドーム、公式グッズショップで買い物をする※
- 対象のビジター試合、地方試合を観戦する
- お立ち台ポイント(お気に入り選手を登録)
※の付与率は会員本人の「ステージ」によって変動します。また、そのステージは※で獲得したポイント数で上がっていきます。※をたくさん利用すればステージが上がり、※での付与率も上がっていくという感じ。無印のポイント付与数はステージに関わらず同じになります。ここで得たポイントは使えますが、貯めてもステージ判定には影響されません。
ポイントの使い方
貯めたポイントの使い方は
- チケットに交換
- オリジナルアイテムに交換
ができます。チケットに交換する場合は1ポイント=1円として、そのチケット価格にポイント数が足りていれば交換可能。
オリジナルアイテムはアイテムごとにポイント数が決められます。個数限定で入場者に配布されたアイテムを後日交換対象にする、というパターンが2019年は多かったです。グッズショップで販売されている商品をポイントで購入(交換)、ということはできません。
ということでざっくりまとめると、球場観戦やグッズの購入を重ねることで、たまに無料チケットが手に入るシステム、それがLポイント。そういったイメージでよいかと思います。
Lポイントの歴史
Lポイントのはじまり
あらゆる市場でポイントサービスが溢れている現代社会をあたりまえのように過ごす若い皆様はさておき、定食屋のスタンプカードがせいぜいだった時代を生きてきた我々にはやや難解な現行システム。ポイント付与率も細分化され、ステージによって先行販売の時間も変わり、いよいよ頭のアップデートが追いつかなくなってます。みんなそうですよね。ね。
そもそもLポイントっていつから始まったんだろう?
とふと思い調べてみたら、公式サイトのニュース上では2009年2月の記事が初出っぽいです。
記事中ですでに「何かと話題の」と紹介されていますが、これ以前でLポイント自体のアナウンス記事は見当たりませんでした。恐らくファンクラブ概要発表の方で「Lポイント」についての初のアナウンスがあったと思われます。
ちなみにチケット購入額に応じたポイント制度自体は2008年から始まっていたようです。2008年の俺がそう言っています。2008年のファンブックでファンクラブの概要をチェックしてみました。
新体制での運用直前ということもあってかかなりのざっくり表記。この年から付与方法が変わったことはかろうじて読み取れます。
ちなみにポイントなど自身のファンクラブ情報を管理するマイページシステムが導入されたのもこの2008年。
ファンブック同様、ここでも単純に「ポイント」と呼んでます。一度決めたオリジナルな呼び方は鬱陶しいくらい推してくるイメージのあるライオンズなら、導入初年度なんてこれでもかとLポイントLポイント連呼する筈なので、やはり2009年からの命名と思われます。
Lポイント以前
ビフォーLポイントだからBLでしょうか。なんかアレな略だからやめましょうか。
本格導入の2009年、ベースのシステムが始まった2008年。ではそれ以前は?ということで2007年のファンブックをみてみると、ポイント制度はきちんとあります。
1来場で1ポイントと非常にシンプルなシステム。
さらにもう1年遡ると…
区切りのポイント数に達するたびにチケット2枚進呈という。
また、ちょっと画面見切れてますが入会の際に引換券と入場券が2枚ずつもらえるので、ファンクラブに入って1試合有料観戦すれば6試合無料観戦可能という振舞ぶりでした。
で、当時は大学生の自分。まわりのすなるや64はフリーパスで入っていたのでチケット要らず。一応ポイントアップしてるからその時にもらったチケットは自分の元へ。とかやってたもんだから、そりゃあチケットを買うという行為が縁遠くなっていたのも納得です。
見比べると、2007年はチケット配布回数が少なくなっています。だいたいこのあたりからチケット事情に変化が起こり始めたのが見て取れますね。
折角なので当時のチケット情報。席種の少なさに驚きです。
2007年版。
インターネット割引が「プリントアウトして」っていうのが時代感じますね。
そういえばどっちの年も球場名が違いますねえ…。
さらにこれ以前、というのは今回は時間が無くて遡れませんでした。あくまで記憶だけを頼りにすると、まさに定食屋のスタンプカードよろしくスタンプを台紙にべしべし押すことでポイントを貯めていた時代もありました。いつごろだったかなあ…。
普段の生活でLポイントを貯める
ここまでLポイントの過去と現在に触れてきましたが、現行システムのネックは、あくまで球場での観戦を重ねることがベースになっているところ。観戦を促すシステムなので当然ではあるのですが。
冒頭で挙げたような、子連れになったことで観戦頻度が少なくせざるを得なくなってきた方の節約方法としてはあまり期待できない、貯めにくく活用しにくいシステムになっています。どうせなら普段の買い物とかで貯まるポイントがLポイントになればいいのに…
という方向け。手続きなどは必要ですが、別のポイントシステムを使って最終的にLポイントに代える方法もあります。
詳細は各記事をご参照いただければと思いますが…。
プリンスポイントは交換商品としてLポイントが存在しますので、プリンスポイントを貯めておくことで実質Lポイントを貯めていることにもなります。
永久不滅ポイントについては、対象のカードがあればプリンスポイントへの交換が可能。条件が揃えば、永久不滅→プリンスポイント→Lポイントという流れをつくることができます。永久不滅ポイントは日々の生活の支払いで貯められるので、上記の流れを活かして光熱費の支払いでLポイントを貯めているような状況が生み出せます。
上記のポイントを駆使することで、球場に1試合も行けてない中でもチケット分のLポイントを貯めてポイント利用だけで観戦、ということも可能ではあります。
なお、いずれもポイントの活用方法は多岐にわたり、Lポイントにするよりも還元率としては良い交換アイテムなども存在します。実際のところ、還元率の高いポイント活用をして、それで浮いたお金をライオンズ観戦に回した方がお得、ということは充分ありそうです。この方法が超お得見逃すな!という感じでは正直ありません。
なんか勝手に貯まっていってるけど全然使う予定もない、ほかに欲しいアイテムもないのでライオンズに使えるなら使いたい、明細に載っている使うあてもないポイント数を見るたび、あーあこれがLポイントだったらなとずん飯尾ばりに思ってた、という方にはアリな策かと思うので、興味がある方はチェックしてみてください。
子連れ観戦は、大変ですが楽しいですよ。
今回の記事を参考に、観戦頻度が上がったという子連れファンの方が増えてくれたら嬉しいです。
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