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謹賀新年とスタンド棲み分け問題と応援と

2020/01/02

メットライフドームの座席関連 外野芝生席の話 雑記・備忘録 子連れ野球観戦

新年明けましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

今季は3連覇を目指す大事なシーズン。
3連覇は目指す立場になること自体がなかなかないので、このチャンスに狙わない理由がないですね。あと、噂に聞く日本シリーズってやつにも出てみたい。オフは3位4位の補強が積極的(というかあそこの2球団でいちゃついてただけのような)だったので、これがペナントレースでどう影響してくるか。絶対的な強さで勝ち上がっていくチームではないので、上下の差が縮まって団子になるの は好都合と思いますがどうでしょう。

秋山も、使う制度の違いはあれど、CSでいきなりカンナム之さんパターンにはならず無事所属先が決まり、抜けた状態での戦いとなることが決まりました。新たな戦力が台頭しないと勝ち進むことは難しい状況。中盤まだまだ団子の時にいろいろ試して形作って終盤抜け出せるのが理想だなあ。


とまあ、チームとしては変化・進化を遂げなければならない非常に大事なシーズンですが。メットライフドームのスタンド模様、という観点でもいろいろ変化がみられそうなシーズンでもあります。






2019年、外野が芝生席、という構造から無縁とも思われた全席指定の波に、ついにライオンズが乗っかるという所沢スタンド史(あるのかそんなん)に残る変革が起きました。ここに至るまでの経緯については、私観たっぷりの記事も書いておりますのでよろしければ。

メットライフドーム「外野芝生指定席」化に関する幾つかの考察

全試合全席指定という形での初めてのシーズンを、日本シリーズだけ自由席(未遂)という、偏屈問題大好きな大学の入試なら出題してきそうな奇策もおりこみつつ終えて迎える2020年。

いいか、「2019年メットライフドームでのライオンズ一軍戦は全席指定で行われたが、日本シリーズは芝生が自由席で実施された」は×だからな。発表はされたが実施されてないからなー。ここひっかけで出すとこあるぞー。この関連問題で「CS5戦目が実施されていた場合の先発投手は誰の予定であったか答えよ」も出るからなー。これ常識だけで選択肢選ぶと間違えるぞー。

閑話休題。

全席指定2年目ということで、初年度で出てきた全席指定化による不便や弊害などへの対応をしてくることは想像できました。クイックチケットで入った20年来の友人が、席に戻る時のチケットチェックで画面出すのにあたふたするシーンを1年で10回は見たけどなんとかしてあげてくれんか、とか。これは全席指定関係ないな。


人それぞれ感じた不便は様々でしょうが、友人知人界隈でよく耳にしたのが、外野芝生エリア内での温度差。


自由席時代はなんとなく応援の仕方とかで定位置が決まっている感じでしたが、指定席になったためその境界線がなくなりごっちゃになりました。自由席に生まれる定位置、という問題を解決するという意味合いも指定席化にはあったはずなので、当然ではあるのですが。

結果、極論を言えば「思い切り喉を枯らして旗を振って応援したい」人と「なんとなく野球観たいと思って、一番安いチケットを買って気楽に観にきた」という人が隣同士になる状況ができあがりました。お互い快適でないのは想像に難くないです。どっちが正解とか正義とか語る気はありません。

ちなみに、これに対する事前の対応(と思われるもの)はありました。レフトの芝生席を応援団エリア寄りはA、バックネット寄りはBとして分けて販売した理由のひとつはそれだと考えてよさそうです。Webでの席種紹介文についても、どちらも応援席でありながらAの方がより熱心に応援したい人向け、といった文脈になっていました。実際自由席時代も現芝生Aに応援に熱心な方々が集まる傾向があったので、それを指定化に際し落とし込もうという思惑が感じられました。

…が、結果としては先述のとおり、充分では無かったのかなというのが正直なところ。球団側はその点でどう動くのか、そもそも動くのかどうか、という点はちょっと気になっていました。

そして2020年チケット概要発表。

この件の打開策でよく耳にし、自分もそれが一番早いのではないかなと思っていたのが、応援中心エリアの値上げ。思い切り応援したい人は少しお金を上乗せしても来るだろうし、球団は座席改修無しで客単価も上がって美味しい。マイナス要素といえば、ちょうどいい価格設定の判断くらいか。

発表された概要では、そのとおりA・ベンチとBに価格差を設けていました。ただ、その差100円。100円差ぐらいではどうだろう…、というのが正直な感想でした。

しかし、ひととおりチェックした後にこども料金もブログ用に確認しておこう…と思い調べたところ、棲み分け対策はこちらで行われていました。

芝生Bはジュニア会員なら全料金カテゴリで前売300円、当日発券無料に変わりはなかったのですが、芝生A・ベンチのの前売価格が最安で1000円からになってました。さらに、当日発券で無料はバリューカテゴリのみ。ジュニア会員に関しては、前売で100円どころか700円〜1600円差がつけられました。一応抜粋するとこんな感じです。


ジュニア会員前売
Sプ 芝B:300円–芝A:1900円–外指:2400円
プレ 芝B:300円–芝A:1600円–外指:  300円
スタ 芝B:300円–芝A:1300円–外指:  300円
バリ 芝B:300円–芝A:1000円–外指:  300円

ジュニア会員当日
Sプ 芝B:無料–芝A:2000円–外指:無料
プレ 芝B:無料–芝A:1700円–外指:無料
スタ 芝B:無料–芝A:1400円–外指:無料
バリ 芝B:無料–芝A:無料 –外指:無料


その他の席種のこども料金はこちらを。

メットライフドームの子連れチケット事情(2020年版)


併せてレフト外野指定も載せてみました。現状立っての観戦がOKとなっているいわば応援エリアの各席種のなかで、芝生A(※ベンチも同額)の値段が際立ちます。

小遣い制が多いであろうこどもや、子連れの親御さんのお財布事情を考えれば、特別な思い入れがない限りは芝生Bかレフト外野指定を選ぶ方々が多数派でしょう。実家に裏庭が油田、というお子様や親御さんなら話は別ですが、多分そんな人球場に来ないし仮に来ても外野で見ない。つーか自分で購入操作とかしない。

お金を多く払ってでも応援をがっつりしたい人は芝生Aへ、子連れやこども、応援したいけどがっつりでなくてもいいです、今日はお茶漬けでさらっとで、な感覚の方は芝生Bか外野指定へ。この棲み分けは今年確実にされるでしょう。

もちろんそうなることは良いことだと思うのですが、懸念が少し。

まず、子連れ応援派のキャパが少ない気がします。子連れだと、当然ひとグループ単位の人数は複数です。それが芝生に関しては半分だけ、というのが果たして妥当なキャパなのか。個人的にはライトライオンズ席常設もあるかな、と思っていたんですがね。

そしてもう一点は、この棲み分け策(と思しき料金設定)が、あくまで球団主導であるということ。


個人的な応援観として、応援はあくまで自発的なものであるべき、というのがあります。


最近我が子がスポーツをする場面に立ち合うことが結構あるのですが、その競技の専門知識がなくても、思わず声をかけちゃいます。技術的な内容から、頑張れという単純なものまで。やっている姿を見るとどうしてもそうなっちゃう。一緒に応援している親御さんの多くも同様です。決定的なシーンでは変な声とか出ます。変な意味ではありません。そういう趣味はございません。

最近、これが一番シンプルな応援の姿なのかなあと思うようになりました。

我が子が頑張ってる。だから思わず声をかける。

プロスポーツの応援はこれよりちょっと特殊ではあります。縁もゆかりもないオッサンを、自分には一銭の得にもならないっつーかむしろ金払って応援するんだもん。特殊すぎるわ。

でも、その根底には好意があって、自発性がある。

応援団という組織はありますが、あくまでこれもファン有志で、自発的に好きでやっている。有志で自発的にやってるから、それに乗っかる。少なくとも自分はそうです。有志の中でも動く側と受ける側を設定して、個々でやるよりも大きな応援の創造を目指す。因みにこの形はプロレスに通ずると考えていますが、話が逸れすぎるので応援=プロレス論は別の機会に。


ただ、近年この形は崩れ始めてきています。まず、応援団組織。ご存知の方も多いでしょうが、今NPB主催試合でいわゆる応援団がやるような応援行為をするには、球団やNPBへの申請などが必要です。実際応援行為をする際にも、許可証を携行する必要があるみたいです。

申請という手続が必要なだけで、自発的にという根幹はまだくずれていませんが、NPBや球団の監視下、という制約が生まれました。もちろん、そうせざるを得ない出来事があったのは理解していますが。

また、最近では球団が応援団員を募ったり、応援の主導役を指定したりというパターンもでてきました。こうなると自発性からは離れていきます。(応募した方や主導役を受けた方を否定する気は全くないです)。

球団側が一方的に出した「この時はこうやってね、で、このときはこう」という手法で応援するということに、個人的にあまり魅力を感じません。自発性が弱いから。

そして、スタンドの風景も球団主導になりつつあります。こういう感じで応援したい人はこの辺でやろうぜ、そこまで激しくは無理だけどできる限りはやりたいからこの辺で、という自発性はなく、こうやりたい方はここ、違う人はここね、とシステマチックに整列させられる感じ。


数年前までは、スタンドでこんな光景を生み出せないかな、こんな感じの応援できるようにするにはどうすれば良いんだろう、ということをよく考えていました。実際そうできるかは別として、そうできるように自発的に動ける環境ではあったので。

最近、そういうことを考える機会が減りました。無くなった、と言ってもいいかもしれません。別に考えなきゃいけないことが増えたからが一番ですが、自発的に動ける範囲が狭まりすぎて、動きづらいし動いたところで僅かな変化しか見込めない、と諦めているのも事実です。

もちろんこの状況下でできることはたくさんあるんだろうし、それが浮かばないのは己の発想力行動力が無いだけだと思います。そういうのを思いつけるのは、今の環境が当たり前のところからスタートしている人じゃないかなーとも。

また、球団主導が一概にダメとも言えません。これまでその形でうまくいった事例はあるし、たとえば応援歌球団歌なんて完全に球団主導だけど愛されている曲は多いし、自分も歌うし。


それでもやはり、現状とこれからそうなるであろうと思われる応援の姿に、どうしても違和感を覚えてしまうところがあります。自分が一番応援してた時期がまだ恵まれた時期でラッキーだったかな、とも。その辺りが、スタンドの棲み分け対応策を講じた球団に感謝しつつも、なんかもやっとした理由なのかもしれません。



長々と書きましたが、この棲み分け策はまだ実施もされていないので、どう転ぶかはわかりません。あくまで経過措置で、さらなる球場改修で根底から変わる可能性もあります。完成予想図ベンチ席無いし。

ただ確実に言えるのは、2020年のスタンドの光景は去年までのものとは変わってくると言うこと。それが観戦において、応援においてプラスになるのかどうか。

若干もやっとしてはいるものの、これから起こる変化に期待してみたいと思います。


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