人気低迷期を知る身としては未だに慣れませんが、ここ最近ライオンズ戦のチケット購入の競争率は増加の一途。
当日10時に窓口とだと電話でよーいドンなんて時代はとうに過ぎ去り、先々行抽選というシステムが生まれ、しかもそれでも入手できないことがある。大量に余っている上に裏が白紙じゃないからメモ紙がわりにもならず、コンビニレシートの方がまだ価値があったような時代から考えると信じられない状況です。
それだけ入手困難になるとどうなるか。営利目的の転売が発生してしまう。営利目的で買い占められるから更に入手困難になる。更に入手困難になったから転売相場が上がり、美味しい商売となって転売目的の買い占めが増えて...という悪循環。
転売屋の影響で近年は非公式のチケット売買はかなり厳しくなっています。非公式な手段で購入したと思われる観戦者が客席で球団スタッフに声をかけられて...という光景が実際に発生するほど。
また、先々行や先行の時点で争奪戦となると、とりあえずおさえる→買えたけれど結局都合つかず...という状況にもなります。
一応非営利譲渡はOKとなってても、これだけしっかりチェックされてるとなんか売りに出しづらい。法定速度守ってても後ろにパトカーついてるとなんか不安になるアレです。後ろに積んでるアレは小麦粉って言えば問題ないはずだし堂々としてればいいんですけど。とりあえずブレーキランプ5回くらい点滅させようか。
...で、結局空席のまま終わり、購入者はチケット代のみ失い、球団は飲食代を失い、チームはひとり分の声援を失い、多くのファンは応援機会を失う。そんなの僕は嫌だ。
ということで西武球団の心の乃木坂だか欅坂だか談合坂だかが叫んだか知りませんが、近年導入されたのがライオンズ球団公式のチケットリセールシステム。公式なので、無論ここでの売買は問題になりません。そして、けやきって読むんですね(変換できなくて調べた)。
ライオンズ公式リセールに関する幾つかの考察
公式リセールサイト「チケ流」
「チケット流通センター」とは
公式リセールのシステム自体は「チケット流通センター」という既存の二次販売サイトのものです。略して「チケ流」。その道20年の老舗サイトだそうです。
他のサイトとの大きな違いは、競売制度ではないので異常な値上がりはないところみたい。もちろん営利目的の利用は禁止されています。
売買されている画面はよくあるオークションサイト。いろいろあるカテゴリやキーワード、グループ名に紐付けして売り出し、買い手はその紐付けから目当てのものを探して購入...といった具合。
ライオンズ公式のチケ流サービスを使う
で、ライオンズは公式システムに採用しているので、売り出しやすく買いやすいようになっています。ライオンズ公式サイトのチケットページから進むのが一番わかりやすいです。
チケットページを下にスクロールしたところにある「公式リセールサイト」を選んで
リンク先にあるオレンジで白抜き文字のところをタップすると
チケ流サイト内にあるライオンズ公式ページに遷移します。このページ内でのやり取りはライオンズ公認ということになります。
チケ流でチケットを売ってみる
売りに出すまでの流れ
実際に売りだすまでの流れはどんなんだ、という点。
ちなみに全てのライオンズ主催試合チケットがリセール対象…というわけではなく、招待券の類など、一部このサービスが利用できないものもあります。要確認。
まずはさっきの手順でチケ流内のライオンズ公式ページへ。
今回は売りたいので売る方をタップ。
すると、試合毎の掲載フォームに飛べるページに移動します。
見てのとおり、チケ流サイト移動後もライオンズ公式サイトに似たページデザインになっていて、チケ流が初めてでもライオンズのオンラインチケットショップに馴染みがあれば操作しやすいです。上のページとか試合日程ページとあんまり変わらない。
自分が売りたい試合の「掲載フォームへ」をタップして、実際に販売する手続きを進めます。ちなみに売買にあたってチケ流の会員登録も必要です。
ここからは画面に従ってチケットの情報を載せていきます。今回はストア・球場発券、カード支払い済み、未発券という形で選択。
公式システムだけあって、座席情報などはプルダウンで選べるようになってて楽。「券面情報」はフリーワードなので、追記したい情報を載せます。
フリーワード部分も、入力すべき内容の例がライオンズのチケットに即した内容(オードブル付き、フィギュア付きの場合など)で具体的に載ってます。例に沿って記入しておけば、買い手側の求める情報が不足することはほぼないと思います。
販売価格設定と諸々の手数料
売り出すにあたって価格を設定するのですが、先述のとおり営利目的では販売できないので、ベースは実際購入した時の価格になります。極端に定価より高い額の提示はできないし、この金額が売り出し後競売形式で釣り上がっていくことはありません。
リセール特有のシステムとして、仲介手数料があります。チケ流の機能で売れたし買えたんだからちょっとお駄賃ちょうだいねということみたい。この手数料は売り手に入金されるときに差し引かれます。
では売り手は手数料分は身銭切るのか、というと必ずしもそうではないみたいで、販売価格設定時にこの手数料分を上乗せするのはOKになっています。すごく適当に言うと
1000円チケット売りたい
これが売れた場合手数料として100円抜かれる
→1100円で設定して売れたら差し引き後で1000円入るようにする
というのは問題なし。
また、チケットを郵送する場合には着払い対応不可。その場合、発払いにかかる費用も加味した上で金額を決められます。
リセール価格設定画面はこんな感じ。
…とまあ、長々とわかりにくく書きましたがほとんど設定画面で説明があります。
安く売るのもOK。ただ手数料の兼ね合いで上限とともに下限売値もあるので、その範囲内でリセール価格を設定することになります。下限と上限は画像のようにリセール価格設定画面で明記されるのでそれを目安に決定すればOK。
取引成立と完了まで
諸々の設定が終わったらサイトでの販売スタート。売り手が現れるのを待つ間に、身分証明の手続きをします。免許証などを画像でチケ流に送り、認証されればおしまい。
買い手が現れると、チケ流マイページにある「連絡ボード」に通知が来ます。この時点で代金は売り手→チケ流預かりになってます。通知が来たら買い手が最初に提示した方法でチケットを送付します。
チケット情報登録時に、売るチケットのタイプを選ぶ画面があります |
発券番号での対応の場合は連絡ボードに番号を送れば送付手続きは完了。紙チケットの場合は買い手が送り先を伝え、そこに売り手が送付します。送付手続きが済んだら、連絡ボードにてチケ流と買い手に「発送完了連絡」をします。
無事受け取りがされたら(発券番号の場合は発券完了したら)、買い手から「受取完了連絡」があります。これでやり取りは完結。チケ流より今回の設定金額が指定した口座に振り込まれてリセール完了。
ここで浮かびそうな懸念点。というか自分が実際に気になってた点。
まずは発券番号のみのやり取りについて。
しっかり発券番号だけでもリセール可能とは謳ってますが
ファンクラブやチケット会員にならないとチケット購入、発券ができないシステム下で、元の購入者とは別人が発券番号ひとつ提示するだけでホントにチケットを受け取れるのかえ?
これについては、チケ流の連絡ボードを一緒に見せることで解決。きちんと球団公認リセールの流れでやってます、と証明するってことですね。
でもそんなの知らないで発券に行って入手できず揉めてとかならないの?連絡ボード見せてねって伝え忘れるかも...
という場合も安心。発券番号対応時に伝えるべき連絡事項の例文が用意されてます。
もう例文っていうかこれが伝えるべきすべてなのでそのまま送ればOKです。さすが球団公認、例文の時点で「球場窓口かLストア」ってなってます。
もうひとつは、結局チケットを受け取りしてもらえずじまいで終わった場合。キープされたまま結局買ってもらえなかったら買い手無しでリセール失敗になるのでは?
これの予防になっているのが買い手→チケ流に支払いされる流れ。チケ流では買い手→売り手の金銭の流れの間にチケ流が入ってます。買い手がおさえた時点でチケ流にお金がいっているので、買い手が発券しようがしまいがやり取りに問題がなければ売り手への支払いが補償されます。
WEB上での個人間の売買のやり取りは、チケット送ったのに入金されないとか、入金したのにチケットが来ないということで不安やトラブルの種になりがちなので、このシステムは不慣れでも安心。
感想
存在は知りつつもなんか小難しそうと勝手に思っていたのですが、実際に試してみたらことのほか簡単でした。画面がライオンズ公式に寄せてあったり、ライオンズ戦チケット用の例文や注意書きがあるおかげで結構スムーズ。これどういうこと?と思ってもすぐ下に具体的な説明があってだいたい解決します。
また、発券前のチケットを売る場合なら、WEBで完結するので便利。発券しに行ったり送付の手配をしたりという手間もないです。
ちなみに売りに当たっては身分を証明する書類と入金先となる銀行口座が必要。身分証明は、運転免許証があればWEBにUPすれば完了。
個人的に一番メリットに思えるのは売買成立したら入金が保証される点。WEBで他人とのリセールは不安、という方もこれなら手を出しやすいのでは。
そして、公式リセールなので比較的やりとりが成立しやすいと思います。チケットが入手できず探している方の多くはここを覗くでしょうし。実際売り出しの登録をしたら即連絡ボードに通知が来て、「売り出し開始完了の通知かな」と思って見たら売買成立の一報でした。マジで1分かかってません。まあこのあたりは席種や試合日にもよるでしょうが…。
今回は売る側メインの話ですが、買う側も使いやすそう。登録しておいて、どうしても観たい日なのに買えなかった!というときに活用できるようにして損は無さそう。
なんだかんだ空席は無い方がいいですよね。空席は飲食しないしグッズも買ってくれない、とは誰の言葉だったか。勝慎太郎かな。絶対違うね。
今回はここまででございます。
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