濃密な一夜が明け、本日はホーム最終戦。
いよいよ消化試合も消化試合で、やる側観る側も残業感まる出しでさっきトイレ行ったばっかりなのにすぐ行きたくなっちゃうレベル。
とはいえ、この日に関しては一応しっかりテーマが見出せて、それなりに見どころはある試合になりそうです。
一番は松本航のプロ初二けた勝利到達。
登板前で9勝8敗。もちろん勝ち負け付かずというパターンもありますが、責任投手になるなら10勝8敗か9勝9敗。たかが1勝差1敗差でもさすがにこの違いは大きい。チーム順位はともあれローテの二番手でシーズンを終えるか、高橋光成以外の皆さんの枠か。どっちになるかで今後の野球人生も変わりそう。取り急ぎ契約更改では何百万以上の差が生まれちゃうのではなかろうか。
何度か書いてるとおり松本に関してはもっと勝てる能力があると勝手に思っています。ので、個人的には到達できるかどうか、の対象になっている数字が本来もう5くらい多いところにあってほしかったところ。むしろ最多勝争いが云々言ってて良いくらいの力はあるはず。精神面とかなんですかねえ。二桁を勝った実績が来年以降精神面において大きくプラスに作用するようなら、もう松本ひとりの話でなく来年以降のライオンズの結果に直結するレベルに重要な一戦。果たして。
もうひとつこれを忘れてはいけません。超熾烈な最下位争い。
ペナント争いに関しては今年は見学しますって言ったかのように早々に蚊帳の外の二チーム。トラック周回競技なら一瞬この2チームで先頭争ってんの?ってくらいゴリゴリの周回遅れで並んで走ってるような状況。この期に及んでまだ決着せず。熱いね。ある意味さむいけども。
…正直あちらはちょっときつい内部問題の影響が多分にあったと思うので、あれだけゴタゴタしたチームと同じ位置に、たいして大きなトラブルもなかったのにいるライオンズが実際一番ヤバイ気もします。
自分の中で5位か6位かはかなりどっちでもいいですが、ドラフトは5位扱いでやっちゃったので、結果最下位でしたー、だとあまりにも切ないかも。それに一応所沢での最下位は初年度だけってのがまだ続いているので、回避できるなら回避するにこしたことはないか、ってくらいの気分。さてどうなることやら。
試合前、ビジター打撃練習中のグラウンドにライオンズの選手がひとり。佇まいで即松坂大輔とわかるなあ。改めて、ハム側に挨拶しているみたい。
と思ったらなんか書いてる?…サインか。
付き合いが長いコーチ陣とは自分から足を運びにこやかに談笑してましたが、選手は逆に向こうから松坂の方に寄ってきて、ことあるごとにサインをせがんでいました。世代的に、現役メンバーからしたら本当に子供時代のスター選手。意を決して行くのも不思議ではないのか。
ほとんどの選手が、誰かにサインしている間に近づいて続けてお願いしてました。確かにすでにサイン中なら「自分も…」って感じでお願いできるから、ゼロから挨拶してお願いに持っていくより言いやすい。状況的にサインをせがむのが今だと迷惑かどうかも確認しないとですが、すでに前の人に当人がOK出して対応してくれているわけのであまり考えなくていいし。
自分がファンの立場になったら、プロ野球選手もファンと同じことをしちゃうんですね。なんてほほえましい。さすがに列はつくらなかったけど、それぞれが前のひと終わりかけのタイミングで走って寄ってくるのが面白い。わんこサイン状態。
ようやく書き終えて、内野方面に来たところで恐らく金子誠コーチに松坂から挨拶。相手の元名選手もやっぱり味があります。ライオンズファンですが金子コーチの姿もあらためて感慨深く見てしまいました。
立ち話を終え、ようやく三塁側ベンチに引き返す。スタンドから、自然発生的に拍手。気づいたスーパースター、昨日と変わらない手振りと笑顔で応えてくれました。
…と思ったらベンチ前にハム横浜高校組出現。昨日貰ってた記念Tシャツに改めてサインと撮影。横浜高校出身者にとっては本当に生ける伝説なんだろうな。恐縮しながらも嬉しそうにお願いしていました。最後の最後もじっくり時間をとって、終了。ベンチに姿を消しました。
...と思ったら最後の最後の最後に杉谷がかけつけてお願いフルコース。ちゃんと全部応えてあげるから希望者は並びなさい、と言ったら本当に長蛇の列を作りそう。それくらい大盛況の即席サイン握手会でした。
松坂はこういうの怠らないですよね。交流戦初年度の広島市民球場。ビジターの打撃練習時間に、低いフェンスを挟んでレフトスタンドのファンにずっとサインを続けているライオンズ選手がいて、誰かと思ったらチーム一番・球界屈指の大物の背番号18がみえたときは驚きました。しかもずーっと書いてる。どれぐらいずーっとかというと、とっくに打撃練習終わって片付けも終わってライオンズの選手みんないったんベンチに帰った後もずっと。最終的にグラウンド内担当のスタッフさんにお願いされてお開きにしていました。
偉そうでも媚びうってる感じでも大物ぶってる感じでもない。実際に偉いし大物だからぶってるっていうか大物として振舞っても問題ない立場なんですけど。で、意識してそう振舞わないようにしてるふうでもない。自然にああいうことができるって本当に凄い。頼まれてもないのに勝手に応援してる身としては「ファンサービスしろよ!」という発想は嫌いですが
、やっぱりこういうことをしてくれると嬉しいし、応援したいと思っちゃいます。
結果的にホーム最終戦前日に引退試合できたのは良かったのかも。引退試合終えた後だから、こういうタイミングで気兼ねなく挨拶しあう時間ができたし。ハムの選手はラッキーでした。よしじゃあ松坂のサインと引換に本日の勝利をだね。
前置き長くなりましたが、試合。
今日の主役と言って良い先発松本、初回は落ち着いて抑える。
素人なりに松本の調子バロメーターとして、「追い込んだ後すぐに仕留められるか」というのがあります。ダメなときは全然決め球がなくてひたすら粘られて結局四球ヒットになっちゃって球数もかさんで…ってなっている印象。決め球にできるボールの調子が良い日はほんとサクサク行くのに。わかりやすいっちゃわかりやすい。
打線はアーリンに対し初回はまったく合わず。不安になった2回に松本の不安要素の被弾癖が顔を見せて先手を取られる始末。うーん、これはしんどい展開になっちゃうか。
ところがアーリンが裏に崩れる。初回の調子はどうしたってくらい不安定になって山田がレフトオーバーの逆転タイムリー。試合後本人も言ってたけど、ナイスバッティングですがあの高さのボールをあれだけしっかりとらえてレフト頭上を襲ってようやくフェンス直撃かあ。もうちょいパンチ力あげたいところ。その後も加点して5点のビッグなプレゼント。
序盤から優位な展開にしてもらった松本も、しっかり形をつくって2-6で5回2アウト。
わかりやすく意識しちゃってましたねえ…。ランナー貯めて、野村に一発で5-6。山川の、山田はあれで入らないのにこの人はライトにこのスイングで入るんだって感じのホームランで1点追加していたおかげで一応権利維持。びしっと抑えて欲しかったけど、そのあとしっかりリード保って終えたことが大事。勝ち投手の権利がそうであるように、5イニング以上味方のリードを保つのが先発の仕事。15点取ってりゃ10失点でも完投ならOK。そのあたりも配分できていければ。イニング食えなかったのは反省点か。
さあここからドキドキ冷や冷やバトンリレー大会!
ブルペンのみんなで力を合わせて、松本に10勝目を届けよう!
あと4イニングあって、増田平良はいなくてギャレットはギャレットだけどね!
という難易度高すぎのチームプレイミッション。
さすがに失敗したらイニング食えなかった松本の自責だから気楽ですが。
今回のメンバーは以下のとおりです!
第一投者 大曲
第二投者 公文
第三投者 森脇
アンカー 田村
結果は…
見事クリア。
1人1イニング、全員無失点、3人にホールドが付き田村にセーブという理想的で綺麗なリレーで無事にゴール。
大曲がまずしっかり投げて試合を落ち着かせてくれて、公文が貫録。公文獲得はかなり大きいはずなんですが、いかんせん今年の状況では活用しきれなくて残念。来年は頭からいてくれるので獲得効果が凄く出そう。…いるよね?
森脇も、完ぺきではないけどしっかり0に抑えました。今年は苦しんだなあ。誤算のひとつでした。その分水上とかが出てこれるきっかけになったかもしれないけど、森脇増田が同時に苦しんじゃったのは痛すぎた。来年こそ開幕からお願いします。
そしてなりより田村伊知郎。
堂々プロ入り初セーブ。初勝利に続いての嬉しい記録。
相変わらず気持ちこもった球投げていました。
もしかしたら今季チーム一番の成長株というか、希望を感じさせる存在になったといっていいのでは。あの球見ちゃうと、来年期待しない方が難しい。
今年はよくファームに観戦に行ってました。
談話でも本人が言ってたけど、今年は二軍のクローザー役で、勝ち試合だと基本田村の姿を見ました。ファームみたいな至近距離で観る彼の投球は、本当に一球一球全力なのが伝わってきて、応援したくなる選手だなあと思い観ておりました。
今季途中位からは抑えるのはもちろん球の威力が素人目にもファームでは頭ひとつ抜けていて、調整して少しずつ上向き始めた増田の投球後に観たときも、遜色ないというかこの日に関しては増田より良い球投げてない?と思ったくらい。なんでこの球で上では打たれて落ちてくるんだろう。二軍の帝王ってやつなのか…
で、終盤に迎えた一軍昇格で遂に成り上がり始めました。成り上がり方も地味で良い。敗戦処理を淡々とこなして信用を得て、少しずつ勝敗に関わる部分に食い込む。そして最後遂に、代役とはいえ一軍の大トリを任されました。まるでパワプロのマイライフというモードのような段階の経ていき方。
ファーム観戦もしていたことで、この一連の成長物語が個人的に凄く実感できて、もうさすがに特別な思い入れを持たない方が無理な感じになってきました。9回の準備をブルペンで始めたときはちょっと感動したし、一球一球拍手も力が入りました。最後は声は出せないけど思い切りガッツポーズしちゃった。よかった。おめでとうございます。
とはいえまだまだ道の途中。来年、本当に成り上がれるように。9回田村、固定されたら震えるなあ。マジでマジで期待しております。がんばれー。
珍しくハッピーエンドで終えたホームラストゲームは、移動スケジュールがタイトなせいか思いっきり一塁側に荷物積んである横でセレモニー。
改めて、この情勢下最善を尽くして有観客を維持してくれた球団リーグNPBすべての方々に感謝。おかげさまでプロ野球を楽しめました。ありがとうございます。
来春には全部元どおりとはならないと思いますが、新しいスタイルにすべきところは変革しつつ、少しでも選手に声援と拍手と感謝と力を送れるスタンドになれば嬉しいです。
…正直いきなり全席完売30,000人超となったらすぐには感覚戻せないと感じていますが。この左右前後の間隔に慣れちゃったしやっぱり混んでるよりは観やすいし。左と右のドリンクホルダーどっち使えばいいかで間違えてもさほど困らないし。
急にぴったり前後左右に他人となると、相手もそうでしょうが窮屈に感じるだろうというのは間違いないです。間隔の感覚が戻らない。なんつって。
…。
個人的に、この際前後左右は空いている状態をスタンダードにしてもいいのかなあ(というか嬉しいなあ)と思っています。その分単価上がっても。
集まって応援したいとか言ってた20代の頃が懐かしい。
おじさんも歳をとりましてな。いつまで球場に行けるかもわかんないしねえ。
いちおう、また来年。
お疲れ様でした。お世話になりました。
対戦カード別弁当(帯広豚丼)、美味しかった。
1000円って良心的だと思いますがどうでしょう。
来年は各球団分手を出そうかなあ。
若者が思い切りやれるよう、おっさんは内野で飯食って茶を飲んどきます。
あ、応援はしてますよ。今の形で最大限を目指しております。
メガホンとフラッグが増えました。意外と気に入ったミニフラッグ。
まあ本当にミニだけど。視覚的にわかればいいのだ精神。
70thのデザインと色味が凄く好きなんですが、再販しなかった…。
最近手にした応援グッズについての話は、いろいろオフで触れられたらいいなと思っております。
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