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【ブログ記事リライト】第5回NOMO KURIYAMA ALL STAR GAME 観戦の旅 (2018年1月)

2021/04/16

ブログ記事リライトシリーズ 旅行記

家庭を持つようになって変わったのが、旅行の頻度。
独身時代はまあ気ままにあちこち行っておりました。

もちろん家で家族と過ごす時間も良いのですが、いかんせんブログとかに残すようなできごとは起こりにくい。結果、どうしても旅行記的なやつが少なくなってしまってるのがちょっと物足りない。求められているかは別として。

新たに行く機会がなければ、これまでの旅を振り返ってみればいいじゃない。

ということで、自分の記憶整理の意味も込めて、過去に別の場所で書いた記事を若干リライトしてこちらにも載せることにしました。いつ頃の記事を中心にとか、どれぐらいの頻度でとかは考えておりません。とりあえず、旅の内容が濃い目で昔話としてもぎりぎり成り立ちそうなやつを選んで載せていく所存です。


一発目は、但馬の旅。

このブログ内でも軽く触れた、上本達之選手が引退した年のシーズンオフの出来事です。自分の人生の中で最も濃く、最も充実した旅と、いまでも言い切れます。

以下、基本的に記事作成当時の表現を維持しております。ご了承ください。






ーーーーーー


2018年の幕開け。
幾つになっても正月というのは特別です。
元旦には親戚一同集まって新年を祝い、貰う側から渡す側になったお年玉に時の流れを感じつつ、今年一年の幸せを願う。

そんなゆったりと流れる時間を満喫...したいのですが。
仕事柄、仕事納めも仕事初めもなく、あくせくと働いておりました。
結果、正月気分無し。しかも忙しいし。
ポッキリ折れそうな心の支え、それが





第5回 NOMO KURIYAMA ALL STAR GAME。
何故か今回からオール英字表記。目指すは世界か。

昨年実施された第4回に訪れたところ、ことのほか楽しかったこの大会。
さらに、宿泊した城崎温泉・湯村温泉どちらも居心地が良く、名物の但馬牛は驚くほど自分好み。当たりに当たった旅だったのです。

早くから再訪を決め、我が新年の区切りはこの旅と決めておりました。
この旅のために頑張ったぞ自分。

しかし、ここまでしんどい試練を与えないでも、という仕事量でした。
その分感じる開放感は格別だからね!と慰めつつ。


そんなこんなで当日。さあ存分に味わおう開放感を(倒置法がうるさい)。

…とみせかけて、実はあるもうひと試練。まあ、自ら選んでいるので試練というべきか微妙ですが。

移動手段が車です。神戸から?んにゃ、全行程。

この大会を見るにあたり、一番のネックが県内の移動でした。しっかり調べれば公共交通機関だけでも行けるとは思うのですが、面倒で乗り継ぎで時間を喰ったり、時刻表ありきでスケジュールを組まざるを得なくなるのは想像に難くない。特に今回みたいな目的がひとつだけであとは気分で決めるつもりの旅の場合、ルート選択に自由が利く車の方が面白い。とはいえむこうでレンタカーの手配やらなんやらも面倒くさい。

じゃあもうハナから車で行けばいいじゃない、という思考。ごちゃごちゃ言わんとあとは運転手が頑張ればええねん。運転手?俺です。先発完投です。妻は免許ならあります。免許だけあります。そういうことです。新婚旅行で運転してもらったら行き先が黄泉の国に変わりそうでした。自分、がんばります。


さて、但馬周辺に着きました。便利ですね文章って。あの道のりを若干の改行で表現できるなんて。

再訪地は、道中で「ああ、こんなだった」と思えるのも楽しみのひとつ。特にぼんやりとだけど、しかしはっきりと目的地に近づけている感じ、疲れも飛びます。そして見つけた1年ぶりの三角屋根。今年の但馬ドームのまわりは、雪景色。







全但バス但馬ドーム。

変わってないなあ。当たり前だけど。前回も思ったが本当に良い施設です。変わっているのは、スタンド最前列の防球ネットが今年は上がったままなことか。ゆえに、視界良好。


座席に着くタイミングで、開会式が始まった。
整列する来賓各位の中に、一人ひと際大柄な方。
上本ブルペン捕手(当時)は、今年もイベントお手伝いで来場しておりました。

今回の動機のひとつとして、上本ブルペン(当ブログは今後この呼び名でいきます)が昨年同様来るかも、というのがありました。

前年のシーズンを持って、プロ野球選手としては引退となったときでした。

ファン感欠席のため、メッセージ一本でついてしまった区切り。
あれも良かったけど、自分のイメージしていた最後と違う。
スタンドからグラウンドに向かって、感謝を伝えたい。

そんな感じに近くできるのは但馬ドームかなと。

完全に自己満足ではあるけれど、イメージしていた最後を迎えたい。

選手からスタッフに変わったので、オフの自由度もわからず、そもそも来るのか、という疑問もありましたが、準備だけはしておこうと。フラッグス年内最終営業日に圧着童貞を捨てたのは、このためでもあったのです。

ということで、来ていることに少し高揚。

ここまで来たんだ、やっておこう。

カバンから使い慣れた応援幕と、なるべく端的にまとめたつもりのメッセージを記した幕を、スタンドに掲示。


気づかれずじまいかもしれないけど、まあそうなったらそうなったで。
やっておきたいことはやった。それでも随分違う。

ただ、紹介時の「元埼玉西武ライオンズ...」というアナウンスに、軽く胸が締め付けられる。本当に辞めたんだなあ。少し、しんみり。

試合開始。

改めてこの試合の概要を説明しておくと、
「NOMOベースボールクラブの本拠地 但馬地区と、栗山 巧杯の拠点 神戸地区がそれぞれ小学生軟式野球の選抜チームを結成し、年に1度、兵庫県内の南北交流戦として決戦に挑」む、というもの。
以上NOMOベースボールクラブ公式サイトより抜粋です。

大会初年度こそ但馬ドーム開催が決まっていたものの、第2回以降は前年勝利チームの地区での開催というルール。そして、過去4回と今回、全てここ但馬ドーム開催。

つまり、そういうことです。

残念ながら栗山ドリームチームは未だ勝利なし。少年野球に勝敗を強く追求するのは無粋とはいえ、栗山と冠する以上やっぱり肩入れしてしまう。今年こそ念願の初勝利を。

しかし初回に先制点を奪われる。

うーん、苦しい立ち上がり。

それにしても、みんな上手い。カットの仕方とか、本当にみんな小学生?自分がやってた、ただ打って走るレベルとは雲泥の差。みんな物凄くオトナに見える。みんなもジャンプを早く買える店見つけて興奮したりするのだろうか。

そんな物思いに耽っていたら、栗山チームが逆転。今年は打撃が良いみたい。外野の頭を越える当たりもあった。

みんながんばれ。どっちもがんばれ。

お互いが全力で戦う好ゲームは、結局着々と加点した栗山ドリームチームの勝利。




ついに念願の初勝利!
来年は神戸開催。...どこでやるんだ?

グラウンド上は閉会式へ。


頑張ったみなさんに精一杯拍手。

さて、帰るか。
…最後、グラウンドを去るまでいようか。

そう思って、振り返ったら。



最後の最後まで、本当にやろうか迷っていました。

そもそもそういうイベントじゃないから場違いかな、とか。
でも、チームが2018年体制に完全に入る前なら、ここしか無いかなあ、とか。

もしも、過ぎ去りしあなたに、
全て伝えられるのならば。
それは叶えられないとしても、
とりあえず準備だけしておこうと。

初めて、緊張しませんでした。
恐縮はしまくりでしたが。
次の球春が来る前に、お伝えしたかったことは全部。

お疲れ様でした。
凄く楽しかったです。
ありがとうございます。
これからも応援します。

伝え残したことはありません。
思い残したことはありません。
自分の中で、区切りがつきました。

そしてこれからは、大好きなライオンズを陰で支える姿に、可能な限りの応援を。
場所はもうグラウンドじゃないけれど、ライオンズの為にこれからも動き続ける姿を応援させていただきます。

次にグラウンドに戻るのは、たぶん優勝の輪ができたとき。
97番をグラウンドで目撃するその瞬間を、スタンドで待っています。

ただただ、この選手を応援できて良かったなあ、と。
できる限りの準備をしておいて良かったなあと。
本当に感謝しています。ありがとうございます。



高揚した頭を、外気で冷やす。

場外で、友人と立ち話。これが楽しい。
酒でも持ってきて続けたいところですが、凍るね。

別れを告げて、移動。湯村温泉に向かいます。
前回は城崎温泉にも行ったのですが、今回は見送り。
もちろん城崎も良い場所ですが、我が家の判定は僅差で湯村。
加えて前回湯村は急遽泊まった形だったので、今回はメインに据えようかと。

到着時間がチェックインより少し早くなりそう。
ふらっと寄る程度の良いスポットはないかな?と思っていたら、妻より湯村温泉ヘリポートはどうか、という提案。

水曜どうでしょうが好きな方にはお分かりいただけるかと。
知らない方には全くお分かりいただけないかと。
案内板を頼りに足を伸ばしてみるも、ちょうど入口手前の積雪が多く、目前で断念。
トップガンになりたかったなあ。

引き返し、本日の宿へ。

駐車場の係の方に声をかけると、もう部屋の準備は整っているとのこと。
お言葉に甘えてチェックイン。いいお部屋。
大浴場の準備はまだとのこと。「空いたお時間で是非散策を」と提案され、従うことに。
川沿いを散策。箱根などの有数の温泉街と比べるとかなり小さな町です。
でもこの小ささがちょうど良い。落ち着いた雰囲気も。
歩いて五分で、紹介された温泉卵と足湯の場所に到着。

目の前にある土産屋で生卵を購入。
ちなみに生卵を売る土産屋はふたつあった。揉めたりしないのかな。
この町に遠征して惨敗したら帰りのバスは大変そう。
温泉卵を作るスペースに付番がされていて、購入時に「◯◯番で」と指示されるシステム。




待つこと11分。


美味。
たまに食べるゆで卵ってなんでこんなに美味しいのだろう。
宿に戻ったら即温泉のつもりなので、足湯はスルー。
さらに散策すると、但馬牛の串焼きを出している店を発見。
去年の初体験で一躍マイ好物ベストファイブに名乗りをあげた但馬牛。
しかもビールもいただけるという。寄らない理由がございません。




一年ぶりです。会いたかったです。
まずはひと口。美味い。そうそうこの味です。
柔らかさと噛み応えと広がる甘みが超好み。
追いかけるようにビール。もう運転しないので。

刺激が喉を通り、今日の思い出とともに身体に沁みていく。
美味い。人生屈指の一杯です。
疲労感と緊張感が一気に吐き出されて、幸福感がお腹の中からじんわり広がる。
大丈夫か。今年の良いことが今日全部来てないか。
それでも良いや。今日一日の思い出で、向こう何十年頑張れます。

空きっ腹で呑んだので、結構気持ち良くなって宿へ。
もちろん昼から温泉です。人もいなくて、のんびり。
一気に解された身体で部屋に戻ったら、大の字。
あっさり眠りの世界へ落ちていく。至高の昼寝です。

目覚めたらちょうど夕食の時間。
大好きな部屋食ではないけれど、個室会場に通される。
もちろんここでも但馬牛。





大満足。大満腹。
部屋に戻ったら布団にダイブ。
数時間寝てもう一度温泉...と思ったけど、ノックアウト。
おやすみなさいませ。


翌朝。
夕食が早めだったので、きっとお腹が空くのも早かろうと、朝食時間を早く設定しておりました。寝癖を軽く直し、昨晩と同じ食事会場へ。




素晴らしい。日本の朝ですな。
最近はドタバタする朝が多い日常なので、ゆったりとした朝食時間に覚える幸福感は以前の2割増し。

もちろん美味。白飯が美味しいのが何より嬉しい。
食べ終えたところで、周りの個室も賑やかになってきた。
どの部屋からの声も朝の気怠さは無く、朗らか。
察するに朝風呂を堪能し終えてこれから朝食へ、といったところか。

ということは...と一旦部屋に戻ってから、温泉へ。
予想的中。みんな朝食時間に充ててるから、貸し切り状態。
のびのびと浸かる。幸せ。

そろそろチェックアウトの時間。
のんびりしたなあ。楽しかったなあ。
人生屈指の旅でした。全部良かった。

旅は良いなあ。数は減っても、なるべく行こう。
湯村温泉は来年も再訪間違い無し...
って、来年は神戸開催だっけ。


2018年1月8日のできごとは、一生忘れません。



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